ハイヤー業界での安全運転の取り組み

安全運転の取り組みは、今やタクシーやハイヤー業界だけではなく、あらゆる流通業にとって避けることのできない問題でもあります。特に、ニュースや新聞で話題となった、過労運転などの無理な労働、あおり運転や無理な車線変更など、常に危険と隣り合わせとなっているのが、昨今の日本の交通事情です。これは、運転者自身だけの問題ではなく、全社一丸となった安全運転の取り組みによる、明確な支援を行わなくてはなりません。実際にこうした業界では、社内強化の一環として、ハード面ソフト面において、現場目線での様々な取り組みがなされています。

まず、多くのハイヤー業界で、導入されているドライブレコーダーですが、ドライブレコーダーのメリットは、万が一の交通事故にあってしまった場合、正確な状況証拠として活用できることは一般的に知られています。しかし、メリットはそれだけにとどまらず、当て逃げや車へのいたずら行為などの抑止力となり、当たり屋などの犯罪行為などを未然に防止することができます。また、昨今問題となっている、警察による誤認検挙ですが、これらも明確な証拠を提示できることから、泣き寝入りをしなくても済む状況も以前より増えています。運転技術のチェックもできることから、ドライブレコーダーのメリットはかなり大きいと言えるでしょう。

最近相次いで、運輸業界でもドライブレコーダーとともに、導入され始めてきたGPS車両管理ですが、最新の管理システムは、かなりハイレベルな仕様となっています。車輌動態管理デバイスには、ハイヤーの位置情報のほかにも、速度超過や急ハンドル、さらに急アクセルや急ブレーキなどが発生した場合、運行管理者に即座に通知され、安全への喚起を促す仕組みが確立されています。また、GPSで直接車両位置の確認ができますので、送迎ルートの中に何らかの影響でトラブルや渋滞が発生した場合など、必要であればルート迂回指示を出すこともできます。

安全運転の取り組みとして、常識ともいえるのは、車両の整備及び安全点検は欠かすことはできません。ハイヤーの運転者は、営業前と終了時には必ず車両のチェックを行い、専門の工場で定期的な安全点検や整備を行います。日本の高速道路の最高速度は、現行の100kmから120kmに引き上げられることが決まっていますので、車の整備は命に直結しているものとして重要視されています。また最近では、衝突被害軽減自動ブレーキやリヤビークルモニタリングシステムなど、様々な安全システムを導入する試みも行われています。もちろん、実際には人間が運転するものですので、更なるテクニックの向上も必要と言えるでしょう。